「実家が広いから使えるなら使いたい。」
「自分の家はあるけど、親が一人暮らしだから一緒に住んで面倒を見たい。」
一軒の敷地が広い傾向がある新潟市北区では、このようなお客様のご依頼を頂きます。
実家をリフォーム・リノベーション
子世代が30代くらいになったとき、親世代は50~60代。水まわり設備の耐用年数は概ね15~20年ですから、リフォームが必要になっています。
実家を二世帯住宅にリフォームすれば、親世帯の設備のリフォームと、子世帯の住宅取得を一緒に解決することができます。
とは言え、余計に税金がかかるのではないかとか心配な面もありますよね。一般的なメリットとデメリット、注意点をご紹介しますので参考にしてください。
実家リノベのメリット・デメリット
実家リノベのメリット
土地を買う必要がない
駅が近い便利な立地は土地の値段も高いですね。何よりそういった土地にはもう家が建っている場合がほとんどです。
運良く実家がそんな便利な場所にあるなら、活用しない手はありません。
実家が空家になるリスクを避けられる
この先親が亡くなって実家が空家化すると、思わぬお金と労力がかかってしまう恐れがあります。
空家は放置すれば周辺に迷惑がかかりますし、解体するにもお金がかかり、更地にすると固定資産税が高いという、なかなかに難しいものです。
引き継いで住み続ければ、実家が空き家になるという事態は当面避けることができます。
実家の片付け問題を先送りせずに済む
親が亡くなったあとに、どこに何があるのかわからない。不要物の処分だけでも大変な労力がかかります。
実家をリフォームすることになれば、そのタイミングで実家の不要物を処分するなど無理なく親世帯の荷物をダウンサイジングできます。
「亡くなったあとに困るから片付けて」…とは言いにくいですが、リフォームのためならお願いしやすいですよね。
広さを活かせる
ゆい工房の相談会には、「夫婦二人には広すぎるから減築したい」という50代以上の人が数多く来場されます。
昔の3世代10人くらいで住んでいたような大きい家は、部屋が余ってしまいメンテナンスも大変。
若世帯が一緒に住むことで有効活用できるならとても良いことだと思います。
税制や補助金で優遇される
家を新築すると住宅ローン減税やすまい給付金がありますが、リフォームにも減税や補助金があります。
断熱窓・断熱扉への改修の他、省エネ設備やバリアフリーリフォームに対して補助金が出ます。
また、耐震、省エネ、バリアフリー、同居対応、長期優良化等のリフォームをすると、工事費の10%がその年の所得税から控除されます。(上限あり)
住宅ローンでリフォームする場合は、新築と同じく10年間の住宅ローン減税が受けられます。
※増改築等工事証明書の記載や確定申告などご自身での手続きが必要になります。
※減税や補助金にはとても細かい決まりや変更がありますので、必ず最新情報を確認してください。
実家リノベのデメリット
人によって何がデメリットになるかは違うと思いますが、代表的なものとしてはこんな感じです。
費用が多くかかる場合がある
築年数がたった家は図面がないことも多く、親世代もどこを増築したかなど把握していないことがあります。
リフォーム全てに言えることですが、解体してみて初めて分かる家の傷みなどがありますので、余裕を持って予算を組む必要があります。
また、二世帯同居で完全分離型にするならキッチンなど住宅設備も2個ずつ必要ですし、生活時間の違いがあると防音材を入れるなどしますので、通常のリフォームより坪単価が上がる傾向があります。
間取りや広さの自由度が低い
実家という既存の住宅をリノベするわけですから、そこからかけ離れたものは作れません。
内装はガラッと変えることができますし、間取もかなり自由になりますが、それでも広さや造りは元の家が影響します。
とは言え新築すると別の費用がかかります。それに予算や土地の兼ね合いでそんなに自由にできるわけではありませんから、そこまでデメリットではないかもしれません。
人間関係が影響する
実家に住んでゆくゆくは相続…となると、夫婦どちらの実家なのか、親との関係、兄弟たちとの関係、その他親戚…など実家に付随する人間関係が影響してきます。
間取りの工夫で近距離別居に近い形にできますが、良い関係が築けていないと実家に住むのは難しいかもしれません。
同居の場合は距離感が難しい
「お父さんがなくなってお母さん一人で心配…」そんなケースなら、実家での同居はメリットです。
しかしお互い干渉されたくない場合は、その距離がデメリットになってしまいますね。優先順位をつけて上手くバランスを取っていく必要があります。
贈与税など実家リノベの注意点
税金がかかるパターン
親名義の実家のリフォームに、子世帯がお金を出すと贈与とみなされ親に贈与税がかかります。(基礎控除は年間110万円。)
それを避けるためには、リフォーム前に家の名義を親から子に変えておく必要があり、その方法としては親から子への売却や譲渡があります。
また、名義人である親が亡くなったなら相続が発生します。
相続には相続税がかかりますが、基礎控除が3,600万円~ありますからよほどの遺産でない限りは相続税は心配しなくても大丈夫でしょう。
きょうだい(=相続人)が複数いる場合はどのように分割するか話し合う必要があります。
なお、逆に子の名義の家のリフォームに親が援助する形を取れば、内容によっては最大1,000万円程度まで贈与税免除の優遇が受けられます。
※減税や補助金にはとても細かい決まりや変更がありますので、必ず最新情報を確認してください。
立地によっては負動産化する
広い実家、は良いのですが立地があまりにも不便な場所だと、ゆくゆくは売却も活用もできない負動産化する恐れがあります。
お金を出してそこをリフォームするよりは、便利な立地に家を建てて親を引き取ったほうがいいかもしれません。
今後のライフプランや実家の立地をよく考えて判断しましょう。
家族関係
距離が近すぎることで家族関係にヒビが入ってしまうことも。
間取りの工夫でお互いが気持ちよく過ごせるよう工夫するとともに、パートナーのフォローが大事になってきます。
家の履歴も受け継ごう
家を引き継ぐ際には、ぜひ修理歴など家の情報も一緒に引き継いでください。
家には外壁のコーキングや屋根の谷樋など5年、10年スパンでメンテナンスが必要な箇所があるものです。
「この箇所は傷みやすい」「ここは○年前にこんな補修をした」などは、その後も家を手入れしていくのに有用な情報です。
大切なお家をしっかり管理して、長く快適に住みましょう。
実家のリフォーム・リノベーションならご相談ください
長年お家の修理の依頼をお任せいただき、リフォームの機会に息子さんから二世帯住宅の相談がある…新潟市北区でそんなふうに活動しているゆい工房。
新潟市北区や新発田市地域は敷地も大きく同居が多い土地柄もあり、二世帯住宅リフォームの経験が豊富です。
「実家をリフォームして同居するから、今の家は売りたいんだけど…」ゆい工房には不動産部門があるので、そんなご相談にも対応します。
実家のリフォームをお考えならぜひ一度ゆい工房にご相談ください。リフォームがお客様ご家族の幸せにつながるよう、お客様の立場に立って考え、ご提案します。