試験に受かるまで逃げられません(笑)
平成32年度(その頃は新元号でしょうが)の新卒入社をする予定の学生さんにとって、ちょうど今くらいから就活をし始めるのではないかと思います。 これから無限の可能性が広がっていく夢のある就活をしようとしている学生さんには酷な統計結果ではありますが、新卒入社した人の3割が3年以内にその会社を辞めているそうです。
学生生活の集大成として就活してきた結果、3人に1人が辞めている現実を知ると、学生さんだけではなく企業側としてもなんだかやるせない気持ちになってしまいます。
もちろん辞めていく理由は人によって様々で、どのような傾向があるかは分かりませんが、本人なりにその会社環境に納得できなかった末の決断であることは間違いないと思います。
今は完全に売り手市場ですので、特に大手企業は『とにかく自分の会社に入社してもらうことが目的』となりがちで、あの手この手で学生さんの気を引くパフォーマンス重視の活動に走ってしまうようです。その結果、会社として大事な部分を伝え忘れていたり、人を学歴などの表面的な部分だけで判断してしまいがちになる。
そんな背景もあってか、先ほどの『3人に1人が辞める』結果に結びついているのかなとも思ってしまいます。
しかし居心地が悪くパフォーマンスが発揮できない職場にい続けることは企業、社員双方にとって良い状況とは思いませんので、それを解消しようとした結果が『辞める』ということなのであればとっとと辞めた方がいいでしょうね。
当社のような中小零細企業にとって、社員がパフォーマンスを発揮できなかったら死活問題となります。そのために会社も真剣に社員と向き合っているつもりです。良い環境を提供していくと同時に、社員には高いパフォーマンスを求めていく。
一例を挙げると、当社は業務において必須と考える専門資格(二級建築士や宅地建物取引士など)に関して学費は全額会社負担で学校に通ってもらっています。
試験に落ちてもペナルティはありませんが、翌年も同じように会社が学費を負担して学校に通ってもらいますので、本人としては試験に受かるまで勉強地獄から逃げられません(笑)。福利厚生に関しても厚くしているつもりです。
もしお客様の中で建築業界に興味があるというお子さんがいらした場合、『建築業界の動向』や『地元企業として考え方』『面接時の経営者の視点』『就活生に求めること』など私なりにアドバイスできることはあると思っていますので、そんな企画ができれば改めてご案内するかもしれませんが、当社への勧誘を目的としたものではありませんのでご安心ください。
私との交流を通してお子さんの『納得』が得られれば幸いです。
渡辺陽一
この記事はニュースレターの文章から再構成しています。