「最新のトイレはいいけど、高いんでしょ?」いえいえ、機能が上がって節水性能も良くなっているので、今のトイレより水道代が安くなることもあり得ます。
実際にどうなのか?人気の「TOTOネオレスト」、「Panasonicアラウーノ」で見てみましょう。
トイレリフォームで節水、節電
家の中で一番水を使うのは、実はトイレなんです。
排水の工夫により、最新のトイレは少ない水でもしっかり流せるようになっています。15年前のトイレは一回あたり13L流すのに対して、最新のトイレは3~6Lほど(機種・メーカーによる)と大きく節水できるようになりました。
1回の費用は小さくても、トイレを使う回数は4人家族でおよそ15~20回/日。それも毎日のことですから大きな差です。
(節電・節水の金額は一例です。実際には既存の機種や条件により変わります。)
節水トイレ例1「TOTOネオレスト」の場合
ネオレストは1回あたりの洗浄水量がわずか3.8L(床排水の場合。壁排水は4.8L)。1回あたり13L必要だった約15年前の便器と比べて、大幅な節水を実現しました。毎日普通に使っているだけで、いつの間にか大きな節約効果があり、年間約15,000円分の節水になります。
試算条件:洗浄水の使用量:従来品13L/回 ●試算条件:家族4人(男性2人、女性2人)、大1回/人・日、小3回/人・日、水道料金=265円(税込)/㎥。
節水トイレ例2「Panasonicアラウーノ」
「小」の流水量は3.6L、年間で約14,000円の節水に。
人感センサーであったか速暖便座が作動、使うときにすぐに暖かくなります。エコモードでは設定温度を抑えてさらに節電、年間約7,000円の節電が可能です。
試算条件:洗浄水の使用量:従来品13L/回 ●試算条件:家族4人(男性2人、女性2人)、大1回/人・日、小3回/人・日
間違った節水にご注意!
トイレの節水術でよく聞くのが、「タンク内にペットボトルを沈める」。
こうするとタンクにたまる水が少なくなり流水量がへるので、節水になるというものですが、これは良くありません。
流れる水の量が少ないと、ちゃんと下水道まで流しきれず途中で詰まってしまう恐れがあるからです。
詰まってしまうと、どこで詰まるかにもよりますが、直すのに大変な手間とお金がかかりますから、節水の意味がなくなりますよね。
トイレの流水量はきちんと計算して作られているので、節水のためにタンクにペットボトルを入れるのはいけません。
節水トイレの設置には現地調査が必要
節水トイレは、排水管の状況によっては設置できない場合があります。特に築年数がたった建物の場合、配水管の埋設が節水トイレに適していないことがあるのです。
また、人気のタンクレス型の節水トイレ(アラウーノがそうです)は、水道の水圧によっては設置できない場合があります。水圧は階数や地理条件によって変わります。
このようにお宅の状況によって設置できるトイレが変わりますので、必ず現地調査をさせていただいたうえで節水トイレをご提案します。