エクステリアリフォーム
新潟市でもカーポートの雪下ろしは必要?
カーポートの雪下ろし
あまり降らない年もあれば、たくさん降るときもある新潟市。たくさん降るときは、やはりカーポートの雪下ろしが必要です。
新潟市では、山間部ほど雪が積もることはまれですが、積雪量がカーポートの基準を超えてくる場合は雪下ろしが必要となります。
うちのカーポートの耐積雪量は?
自宅のカーポートが、どれくらいの雪に耐えられるものか?支柱などにメーカーのラベルが貼ってあるはずですので、それを確認します。
ラベルがない、読めない場合は、説明書を確認してください。
説明書もないなら、設置した業者やエクステリア商品取扱店に問い合わせましょう。写真があったほうが良いです。
カーポートの耐積雪量タイプ(cm) | |||||
20 | 30 | 50 | 100 | 150 | 200 |
赤字=積雪地域用仕様
新潟市のカーポートに必要な強度
そもそも建築基準法により、新潟県では「積雪地域用カーポート」を設置するよう決まっています。
カーポートのカタログにある「耐積雪強度」100cm以上です。
「カーポートをインターネットで見るとずいぶん安い」と思ったときはご注意ください。積雪地域用か確認しましょう。
カーポートの雪下ろしタイミング
耐積雪100cmだからといって「1m積もるまでは大丈夫」と思ってはいけません。
カタログに書かれているのは「ふわふわの新雪」での積雪量です。
雪の重さは雪質によって全く違うので、注意が必要です。
雪質の違い | |
新雪 | 降り積もったばかりのふわふわの雪 |
しまり雪 | 積雪の重みで圧縮された雪、新雪よりまとまりがある |
ザラメ雪 | 一度融けて固まった雪、粗い氷の粒の集合体 |
雪質ごとの雪下ろしの目安
例えば耐積雪100cmのカーポートであれば、新雪なら100cmですがザラメ雪なら42cmが雪下ろしの目安。
積雪量だけでなく雪質を見て、早めに雪下ろしの対応をしましょう。
雪質 | カーポートに表示の耐積雪量 | ||
100cm | 150cm | 200cm | |
新雪 | 100cm | 150cm | 200cm |
しまり雪 | 60cm | 90cm | 120cm |
ザラメ雪 | 42cm | 64cm | 85cm |
カーポートの雪下ろし注意点
カーポートの上に乗らない
新潟はフラットタイプの屋根のカーポートが多いため上に乗って作業している人を見かけますが、カーポート屋根に乗るのはよくありません。
地上からでも作業できる道具がありますので、できるだけそういったものを使いましょう。
新潟ではスチール製の屋根が多いですが、ポリカーボネートの場合もあります。ポリカ板を踏み抜いてしまいますので絶対に登ってはいけません。
水をかけない
雪は水をたくさん吸いますので、水をかけると却って屋根にかかる重量が増えてしまう危険があります。
更に水を吸った雪は凍って重くなり、雪下ろしも難しくなりますので、水をかけてはいけません。
金属スコップは使わない
金属スコップがぶつかると、塗装が剥げるなどカーポートにダメージを与えてしまいます。
塗装が剥げると、中身はスチール素材ですので錆びが発生し、カーポートの寿命を縮め耐久性を落としてしまいます。
無理をしない
無理は怪我や事故の元です。後述しますがカーポートには保険も効きますから、安全第一。雪下ろしは安全にできる範囲でおこなってください。
もしカーポートが倒壊したら
万が一倒壊してしまったときは、火災保険が効く場合があります。
カーポートは火災保険での「建物」の扱いになります。また、雪での倒壊は「自然災害(雪災)」となります。
雪災が保証対象になっているか保険証券を見て契約を確認しましょう。
保険の申請には被害状況の証明が必要ですので、できるだけそのまま被害の写真を撮って保険会社に連絡してください。
保険会社に連絡すると、見積もりを出すように求められます。見積もりはゆい工房のような施工販売店へ依頼しましょう。
車は車両保険
カーポートの倒壊に巻き込まれて車が壊れてしまった!というときは、車両保険の補償対象になります。
車両保険に入っているか確認して保険会社に連絡し、車の修理業者に見積もりを出してもらいましょう。
耐積雪量ごとのカーポート費用目安
(本体+基本工事)
金額は目安です。近年上昇傾向なのでご注意ください。
本体仕様のほか、既存建築物撤去や地盤の調整の有無、サイドパネルの有無等で変わります。
台数 | 100cm対応 | 150cm対応 | 200cm対応 |
1台 | 30万円~ | 40万円~ | 50万円~ |
2台 | 50万円~ | 70万円~ | 80万円~ |
3台 | 90万円~ | 120万円~ | 130万円~ |
カーポートの形状
様々なタイプのものがありますが、新潟のような積雪地域では頑丈さが最優先です。せっかく素敵なものを選んでも、倒壊してしまっては元も子もありません。
フラット型カーポート
新潟で一番良く見るタイプ。雪が多い地域では、雪を隣家や敷地に落とさないようフラット型が多いです。直線的で引き締まった印象の見た目と4~6本柱で堅牢性の高さが特徴。
雪を落とさないための形状なので、雪下ろしをしたいときには作業しにくいというデメリットがあります。
アール型カーポート
屋根がアーチ状になっているアール型は、屋根の真ん中が高くなるので空間にゆとりがでます。
金額的にはフラット型よりアール型のほうが安価です。雪を落としやすい反面、雪が落ちてくるのがデメリット。設置場所を選びます。
片流れ型カーポート
このタイプは概ね耐積雪50cmまでです。新潟ではほぼ見ることはありません。
カーポート倒壊で画像検索すると殆どと言っていいほどこのタイプが倒壊した画像が出てきます。
不安な場合は補強用柱のパーツが販売されていますので、設置すると良いでしょう。
後方支持型カーポート
柱が少なくじゃまにならないので車を停めやすいですが、対応できる耐積雪は20cm程度。新潟では設置できません。
ビルトインガレージなら雪下ろしの必要なし
ビルトインガレージ(インナーガレージ)にすると、カーポートの雪下ろしの心配はいりません。
ガレージから直接家に入れる作りにすれば、雨の日も濡れずに出入りできて便利です。
もしこの先大規模なリフォームの予定があるようなら、ビルトインガレージの検討もおすすめです。
カーポートの雪下ろしまとめ
- カーポートの耐積雪量を確認する
- 雪下ろしのタイミングは積雪だけでなく雪質も見る
- 新潟市では基本として耐積雪100cm以上のカーポートを設置する
- 雪下ろしはカーポートに乗らず、地上から慎重に行う
- 万が一壊れたら火災保険が使える
「カーポートが壊れてしまった!」
「カーポートを設置したいけど、どこに頼んだら…?」
新潟市北区周辺にお住まいでこのようなお悩みがおありになりましたら、トラブルがあったときにはすぐ駆けつけられる安心確実な地元業者にご相談ください。
ゆい工房はずっと新潟市北区で活動しておりこの地域には詳しいと自負していますので、お宅の状況に合った雪対策をご提案します。