リフォームコラム
新潟市内でも屋根に雪止めは必要?
新潟市や新発田市近辺でそんなご不安をお持ちの方へ、雪止めについてご案内します。
新潟市内では、基本的に屋根には雪止めが必要
新潟市内では、基本的に屋根には雪止めをつけて雪が落ちないようにしてあります。
雪下ろしが必要になるほどの積雪がなく、住宅地では雪を落とす場所もないからです。
雪止めが必要な屋根
極論、家の周りに何もなくて、いくらでも雪が落ちてきても構わないのであれば雪止めは必要ありません。
しかし、固くなった雪が通行人の上に落ちてしまったり、車やカーポートに当たってしまうと他人に怪我をさせてしまう可能性や、故障の原因になりますよね。
下記のような条件に当てはまる場合は、雪止めもしくは何らかの雪対策が必要です。
- 雪の落ちるところに通路がある
- 隣家の庭に雪が落ちる
- カーポートや駐車スペースに落ちる
- 庇やサンルームの上に雪が落ちる
- 隣家との間隔が狭い
- 雪が落ちる場所に給湯器等がある
- 落雪で雨樋が壊れる
雪止めにかかる費用
雪止め施工をするときの費用は概ねこのようになっています。
種類 | 費用 |
雪止め金具 | 10~20万円 |
雪止め瓦 | 10~25万円 |
雪止めネット | 15~35万円 |
※一般的な30坪程度の住宅の場合。屋根の面積や家の作りで変わります。
登れるような屋根であれば足場は不要ですが、勾配が急な場合は足場の設置が必要になるので別途10~20万円程度かかります。
そのため、雪止めの設置は屋根の補修や外壁リフォームなどのメンテナンスのタイミングで行うのがおすすめです。
雪止めが必要ない屋根は?
- 雪が落ちるところが広い庭になっている
- 落雪のために空間をとってある
- 無落雪屋根
- 融雪装置付きの屋根
豪雪地帯では通常、屋根の雪はそのまま落とす前提で家が建てられています。
雪があまり降らない新潟市内はそのような作りになっていない所がほとんどです。(たまに、大きなお寺の屋根などには雪止めがついていないのを見かけますが。)
無落雪屋根や融雪装置は、屋根を雪から落とすことなく融かしたり飛ばしたりしてしまおう、とするものです。
どちらも新潟市ではあまり目にすることはありません。もっと豪雪地帯で採用される事が多いです。雪下ろしの手間と落雪の危険がないため採用が浸透してきていますが、メンテナンスの手間や家の歪みなどデメリットもあります。
雪止めをつけると家が潰れる?
雪止めをつけると雪が落ちていかないから家が潰れるのでしょうか?
大雪が降るとよく「家が倒壊した」などと新聞に載ったりしますね。
しかし記事をよく見てみると、倒壊したのは「空き家」であることが多いはずです。
人が住んでいる家は、煮炊きをしたり暖房をしたりで暖かく、屋根の雪も溶けやすいため、倒壊まで行くことはほぼありません。
心配な場合は軒先だけでも雪を落としたり、落雪しても構わないよう屋根の下を整えましょう。
屋根に設置する雪止めの種類
雪止めにはいくつかの種類があります。
家の屋根の形や材質にあった種類の雪止めを選びましょう。
雪止め瓦
- 雪止瓦
- 自在雪止瓦
- 輪型雪止瓦
雪止めの突起がついた瓦です。屋根のリフォームで設置するときは、瓦の葺き替え時に敷設するか、一部(壁の真上)を雪止め瓦に差し替えます。
屋根の広さや積雪量により、2列入れる場合もあります。
雪止め金具
- ステンレス製
- アルミ製
- 亜鉛メッキ製
材質も形も様々なものがありますので、リフォームの際は担当者としっかり打ち合わせて選びましょう。
また、施工が悪いと雪ごと金具が落下してしまったり、屋根を破損させる恐れがあります。雪止め金具の施工経験の多い、地元の業者が安心です。
雪止めネット
- スノーヴィクトリー
- スノーキング
- スノートラス
- ゆきもちくん
- スノーZ
雪止め瓦や金具と併用すると、より強く落雪を防ぎます。
高さを出せるので太陽光パネルが設置された屋根にはネットタイプの雪止めが向いています。
想定外の雪のときは
天候はコントロールすることが出来ませんし、想定していない自然災害がないとも限りません。
もしも雪によって家や屋根が壊れるなどの被害が出てしまったら「火災保険」が有効です。「建物」が保証対象になっているか確認しておきましょう。
保険を使うときには、まず証券を確認し保険会社に連絡する必要があります。被害状況の証明のためにできる範囲で写真を撮っておきましょう。
保険会社から見積もりを出してほしいと言われると思いますので、ゆい工房など施工業者にご相談ください。応急処置と、より詳細な被害の写真を撮影できます。
なお、落雪で車に被害が出てしまった場合は車両保険になります。
まとめ
- 雪が落ちると危ないところには雪止めが必要
- 新潟市内ではほとんど雪止めがついている
- 人が住んでいる家が雪で倒壊することはまずない
- 勾配の強い屋根で雪止め施工するときは足場が必要
- 雪止めには様々な種類があるので、目的と屋根材によって選ぶ
- もし落雪被害が出たときは火災保険を確認
もし落雪でお困りなら、対策として雪止めの設置をぜひご検討ください。
雪止めはただつければ良いというものではなく、正確に施工されていないと屋根の破損、ひいては雨漏りにもつながってしまいます。
雪の対策は、雪の量など地域によって違いがあります。地元の事例をよく知っている業者がやはりおすすめです。
なにかトラブルがあったときにはすぐ駆けつけられる、安心確実な地元業者にご相談ください。
ゆい工房はずっと新潟市北区で活動しておりこの地域には詳しいと自負していますので、雪止めに限らずお宅の状況に合った雪対策をご提案します。