社長の本音コラム
あっという間に時間が過ぎる、とは
このコラムの原稿は隔月に書いているのですが、もう12月です。あっという間に時が流れていきますね。
歳を重ねていくにつれ一年があっという間に過ぎるという感覚が強まった気がするのは私だけではないと思いますが、この感覚は脳科学や心理学の観点から説明できるそうです。
脳は新しい経験や刺激に対して特に敏感で、新しいことを学んだり経験したりすることで、その情報をより多く処理し記憶に残します。
逆に日常的な業務や同じような経験が続くと、脳はそれを「慣れた」ものとして処理するので記憶に残りにくくなる。そのため特に新しい経験が少ないと時間が早く過ぎたように感じる、ということのようです。
他の要因もあるとは思うのですが「新しいことをしていないから一年があっという間に過ぎていく」という見解は個人的に納得です。
人は過去の成功体験にしがみつく傾向がありますから、今までしていたことが成功もしくは失敗でなかった場合は自然と今後も同じやり方を無意識に選択してしまうということなのでしょうね。
しかし世の中は常に変化していますので、過去に上手くいったことが今後も上手くいく保障は決してありません。
社長である私には組織上の上司はいませんが、商圏にある地域やそのお客様が私の上司である、という認識で仕事をしていますので、ゆい工房は地域の人たちからどういう存在として認識されているか、どれくらい役に立てているかということを常に考えています。
そんな中で一年の最後に「あぁ~、今年もあっという間に過ぎてしまったなぁ~」と思うということは、地域やお客様のために新たなことに挑戦してこなかったということになってしまいます。
来年は乙巳(きのと・み)の年。「木が火を生む」という関係があり、成長や発展の中に変化が伴う年とされています。
自戒の意を込めて、来年はあっという間に時が過ぎなかった!!という感覚を持てるような仕事をしていきたいと思います。
今年も一年ありがとうございました。
渡邉 陽一