新潟市北区、東区、江南区、聖籠町、
新発田市、阿賀野市のリフォーム

\お気軽にお電話ください/

新潟リフォームゆい工房へお電話

電話受付時間/8:30-17:30

建物の性能を下げる壁内結露を予防

記事公開日:  最終更新日:

リフォームコラム , 断熱リフォーム

,

夏の壁内結露

窓以外でも結露するって本当?
壁内結露ってどういうこと?

多湿で寒い新潟の冬、見えないところで起きる「壁内結露」が住宅の性能を落としてしまう恐れがあります。

建物の性能を下げる壁内結露

壁内結露は何らかの被害が出てからの発見となることが多く、補修に費用と時間がかかってしまいます。

施工時点で、壁内結露を予防するような作りにすることが大切です。

壁内結露とは

壁内結露とは、家の見えない部分・・・壁の中や床下で起きる結露のことです。隠蔽部のため乾きにくく拭く事もできませんので、たちが悪いのです。

結露は冬に起こりがちですが、冷房と外気の温度差が生じる夏場にも起こります。

冬の壁内結露

冬の壁内結露
冬場、室内の空気は暖房によって暖められています。

しっかり断熱ができていない環境では、その暖かい空気が冷たい壁にあたって急激な温度差が生じ、結露になります。

夏の壁内結露

夏の壁内結露
夏の外気は高温多湿ですから、室内ではエアコンをつけ快適な室温に冷やそうとします。

そのため室内側の壁はひんやりとしています。外の暖かく湿った空気が、そのひんやりとした壁に当たり急激な温度差が生じ、結露します。

ポイントは温度差

暖かい空気は冷たい空気よりもたくさんの水蒸気を含み、その暖かい空気が冷やされると結露します。

暖かい空気と冷たい空気の温度差が大きいほどたくさん結露します。

これは壁内結露のサインかも

家の内からも外からも見つけるのは難しいですが、このような症状があると壁内結露をしているサインかもしれません。(雨漏りの可能性もあります。)

  • 壁のシミ
  • 壁紙が浮く
  • どことなくカビ臭い・異臭
  • 床がへこむ、踏んだときふわふわする

壁内結露が住宅性能を下げる

壁内結露があると、このような被害が出て長期的に住宅の性能を下げてしまいます。

耐久性、耐震性能の低下

壁内結露で腐った構造部
壁内結露は、本来濡れることが想定されていない壁の中で起きます。そのためなかなか乾くこともありません

木材が常に濡れて湿度が高い状態にさらされれば、腐食やシロアリの発生などでスカスカになり本来の強度を保つことができません。

そのため耐震性能が低下します。

断熱性能の低下

壁内結露によりヘタった断熱材
せっかく敷き詰めた断熱材が湿気を吸うことで垂れ下がってしまいます。すると隙間が空き、断熱性能が低下します。

また、壁内が常に濡れているわけですから、壁がひんやりとします。

健康被害

壁内結露によるカビ
壁の中でカビが発生して木が腐っている・・・そんな家に住んでいて体に良いはずはありません。

知らず知らずのうちにカビの胞子を吸い込み、家族の健康に影響が出てしまうおそれがあります。

壁内結露の対策

普段の生活

お風呂で洗濯物干し
壁内結露を防ぐために生活の中でできることは、室内の温度を上げすぎない・下げすぎないこと。極端に冷える場所を作らないよう空気を循環させることです。

また、温湿度計を設置して湿度50%前後に保つよう換気を行う、除湿機を活用するなどしましょう。

洗濯物の室内干しは、浴室やサンルームなど換気の良い場所がおすすめです。

適切な施工

壁内結露を防ぐためにはしっかり気密と断熱を行い、壁内に湿気が入らないように適切な施工をしなくてはなりません。

壁の断面

防湿フィルム

断熱材の室内側に張ることで、室内の湿気を含んだ空気が壁内に入るのを防ぎます。

透湿防水シート

外側からの水は通さず内側からの湿気は通すシートを、断熱材の屋外側に張ることで壁内の湿気を外に逃がします。

通気層の確保

透湿防水シートの外側に外装材(外壁)を張るわけですが、このとき両者の間に隙間がないと湿気を逃がすことができません。

ですので必ず隙間=通気層を設けて、空気が通るようにします。

通気胴縁の使用

通気胴縁
出典:通気胴縁(エアホール胴縁)|住宅部材生販|ウエキハウス(株)
透湿防水シートと外装材の間に「通気胴縁」を用いて、通常の胴縁よりも風通しを良くすることができます。ゆい工房では特にご指定がなくても標準的にこのような建材で施工し、今後にわたって安心していただけるリフォームを目指します。

住宅の性能を意識したリフォームを

リフォームの機会は、通気胴縁を用いるなどして壁内結露を防ぎ、住宅の寿命・性能を上げることができる数少ないチャンスです。

目に見えない細かい部分ではありますが、単純に見た目や金額で決めるのではなく、住宅の性能向上もしっかり考えて施工する業者に依頼されることをおすすめします。

ページの先頭へ